科学とアナライの弟子

 
この世界で初めて「科学」という言葉を持ち込んだ、史上初の科学者、それがアナライ・カーンだ。この世界の科学とは、神学において「神の御業とされる物事を、それ以外のやり方で厳密に解き明かそうとする学問」のことである。
その過程で生み出される技術も多々あり、それらは時に軍事にも利用されている。だがアナライ自身は技術もあくまで副産物と考えており、真理を解き明かすことこそが科学の目的だとしている。

アナライの弟子であるバジンとナズナ。イクタにとっては兄・姉弟子となる
アナライは、一時期旭日連隊に身を寄せていたことがあった。その際にイクタと出会い、彼にも「科学」を教えている。他にもアナライの思想に共感する弟子は複数おり、彼らを総称して「アナライの弟子」と呼ぶ場合がある。

だが、カトヴァーナ帝国はアルデラ教を国教としており「全ての論理の根底には神がいなくてはならない」という考えが基本理念の国。そんな中で、科学は異端でしかない……。ゆえにアナライは「涜神者」と呼ばれ、何度も神殿への出頭要請が来ていた。
そして、アナライは亡命を決意する。亡命先は、戦争中の隣国キオカ共和国。キオカ側にもアナライの弟子となった人間は何人かおり、その伝手を頼ることで亡命に成功する。
だがその代償に、彼は軍事応用の効く技術の幾ばくかをキオカ側に開示しなくてはならなくなった。アナライは科学により軍事バランスが一方に傾き過ぎることを良しとしておらず、従って、帝国にも同様に技術を開示するため「アナライの匣」を開こうとする……。
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