カトヴァーナ帝国とキオカ共和国

第1話に登場したイクタ、ヤトリ、トルウェイ、マシュー、ハロ、シャミーユ。後に「騎士団」と呼ばれる彼らは、皆カトヴァーナ帝国の住人である。
そして現在、カトヴァーナは隣接しているキオカ共和国と戦争状態にある。

カトヴァーナの皇女を救ったイクタ達は、遭難の末、敵国キオカ共和国へと流れ着いてしまった…というところから、本作の物語は始まるのだ。

ここでは改めて、両国の成り立ちと特徴について詳しく説明していく。
カトヴァーナ帝国の成り立ちと特徴
カトヴァーナ帝国は皇帝を中心とした帝政国家だ。
初代皇帝はルシアーロ。その後、軍閥時代を経て帝歴482年「忠義の御三家」により中央集権体制が確立されて以降、帝暦907年現在に至るまでその体制が揺るいだことはない。

皇帝が軍組織の頂点には立つものの、歴史的な経緯もあり、貴族(帝席と姻戚関係にある有力な家柄の子弟)ではなく、軍を中心にして成り立っている国家である。そのため現在も「忠義の御三家」は強い影響力を持っている。
また、諸問題を軍事によって解決しようとする「軍事万能主義」の傾向も国全体として存在する。

現在は全盛期と比べ、産業が先細りを見せており、国力に衰えが見えている。一方で軍事力がアンバランスに膨れ上がっている状況。

人口は2000万人前後。首都はバンハタール。常夏の熱帯であり、香辛料を使用した料理が多いのも特徴。

現皇帝はアルシャンクルト・キトラ・カトヴァンマニニク。身体を病んでいるとも、内閣の傀儡とも言われており、心身ともに薄弱な状況にある。

シャミーユは現皇帝の第三皇女であり、その血筋を正当に受け継ぐ一人とされている。
キオカ共和国の成り立ちと特徴
帝歴788年。帝国軍による親征の最中、大陸東方にある6つの諸国家(ガルーム王国、ニタグア公国、マムラン諸族連邦、バユシエ、ラオ、ヤポニク分立国)が合体し勃興。

民主共和制を敷いており、民衆の自治を重んじ行政の権限を最小化する「小さな政府」を理念とする。現首席執政官はアリオ・キャクレイ。

人口は年々増加しており、帝国とは反対に繁栄の最中にある新興国といえる。

技術立国を標榜している点も特徴で、帝国と違い、アルデラ教の戒律に依らない新兵装も開発する。気球もそのひとつである。

隣国のカトヴァーナ帝国とは戦争中だが、様々な理由より敵国からの亡命者を広く受け入れている。

首都は旧ニタグア公国内にあるノランドット。

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