カトヴァーナ帝国は皇帝を中心とした帝政国家だ。
初代皇帝はルシアーロ。その後、軍閥時代を経て帝歴482年「忠義の御三家」により中央集権体制が確立されて以降、帝暦907年現在に至るまでその体制が揺るいだことはない。
皇帝が軍組織の頂点には立つものの、歴史的な経緯もあり、貴族(帝席と姻戚関係にある有力な家柄の子弟)ではなく、軍を中心にして成り立っている国家である。そのため現在も「忠義の御三家」は強い影響力を持っている。
また、諸問題を軍事によって解決しようとする「軍事万能主義」の傾向も国全体として存在する。
現在は全盛期と比べ、産業が先細りを見せており、国力に衰えが見えている。一方で軍事力がアンバランスに膨れ上がっている状況。
人口は2000万人前後。首都はバンハタール。常夏の熱帯であり、香辛料を使用した料理が多いのも特徴。
現皇帝はアルシャンクルト・キトラ・カトヴァンマニニク。身体を病んでいるとも、内閣の傀儡とも言われており、心身ともに薄弱な状況にある。
シャミーユは現皇帝の第三皇女であり、その血筋を正当に受け継ぐ一人とされている。