ついに最前線へと送り込まれる騎士団の面々。大詰めとなった戦局で、サザルーフから伝えられた任務は驚くべきものだった。それは、シナーク族集落への放火——。苦々しい想いを抱えながらも村を焼くイクタに、シナークの少年が食い下がる……。どう扱えばいいか困ったイクタは少年に対し、牽制のつもりでかすかな抵抗を示した。だが、その行動は住民に思いもよらぬ波紋と不安を巻き起こしてしまう。一触即発の空気の中で、イクタは現れたデインクーンの突発的な行動に救われるのだった。「痛い目」を見たイクタは、スーヤに「人はいつだって状況が許す範囲でしか何かを成し遂げられない」と笑顔で語る……。