慣れない高地での戦いによって、少しずつ疲弊していく帝国軍。悪化する戦況に、士官候補生も前線に出されることとなる。一足先に前線に敷設された野戦病院にも人が絶えず、そこで手当をしているハロも疲れの色が隠せない。さらに、彼女はある懸念を抱いていた……。そこにやってきたイクタは、野戦病院を後方に移すべきではというハロの考えを後押しする。イクタは気付いていたのだ。この戦いの行方が、ある要因によって大きく左右されていることに。その時、彼らのいる陣地にシナーク族が夜襲を仕掛けてくる。イクタは責任者ニカフーマに迎撃部隊を援護する提案をし、指揮を採る。果たして彼の戦術は本当の戦地にあっても活きるのか……?