科学調査のため、山小屋に訪れたヤトリとイクタ。その前に突如現れたのは、飢えた狼の群れだった。決死の闘いの末、即席のバリケードに逃げ込み命を拾うも、状況は決して良いと言えない。ついに覚悟を口にするヤトリだが、イクタは頷かない。「二人でひとつのものになって挑むんだ」。彼のその言葉に、ヤトリも不敵な笑みを浮かべた……。一対の器官となった二人は、小屋に火を放つことをきっかけに、見事な連携を見せる。ついに二人は狼の撃退に成功するのだった。その後、焼け落ちた小屋にて干し肉を食べるヤトリは、彼らの肉を食べているようだと独りごちる。そんな彼女にイクタはもう一度、軍人以外の生き方を促すのだった。そして、月日は経ち――。