シャミーユに代わり自らを囮としたイクタは、帝国からの亡命者のふりをすることで、キオカの軍人を油断させる。その上でトルウェイ、ヤトリとの共同作戦を展開し、彼らを撃退したイクタ。情報を聞き出すことに成功したものの、人殺しの事実は、各々の心に後味の悪いものを残すのだった。特にシャミーユに至っては、自身に流れるカトヴァンマニニクの血に咎があるという自責の念から、ついに自傷行為へと走ろうとする。イクタはそんな彼女を止め、「非科学的だ」と窘めるのだった……。翌朝、兵士たちの情報と彼らが残した気球を元に、一計を案じたイクタ。国境へと赴いた彼らが、そこで打った大芝居とは…?