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用語集
第十話
カラ・カルム
キオカ軍が駆使すると噂される特殊部隊。要人の暗殺、機密情報の入手、反乱の扇動といった様々な裏仕事を請け負うとされるが、その実態は謎に包まれている。
第八話
風臼砲
風精霊4~8体の圧縮空気を用いて鉄球を飛ばす仕組みの、いわば巨大な風銃。帝国軍の主力兵装のひとつだが、重量の割に威力が低く、実際に運用する兵からは不満も出ている。
第六話
シナーク族
アラファトラ山脈にすむ山岳民族。精霊信仰という独自の文化を持つ。かつては低地にも住んでいたが、争いを経て山上に追いやられた経緯から、帝国民に対して恨みを抱いている。
ハハシク
シナーク族の言葉で、精霊のこと。
第三話
焼撃兵
火精霊を用いて戦闘や工作を行う兵科。
光照兵
光精霊を用いて戦闘や工作を行う兵科。
第二話
アルデラ教
人間と精霊の友愛を説く。主神、アルデラミンによって打ち立てられた戒律を厳格に守ることを基本的な考え方としている。「全ての論理の根底には神がいなければならない」。
アルデラミン
アルデラ教の主
魂石
精霊の意志の源。極めて頑丈な物体で、これがある限り精霊は不滅。
気球
火精霊が出す特殊なガス(揚気)によって空に浮く乗り物。神の使いである精霊を騙してそのガスを出させることや、空に浮かぶという性質がアルデラ教の教義に反することから、帝国ではアルデラ教の戒律により作ることを禁止している。キオカにおいては、一機一機の建造に多大なコストがかかる貴重なものでもある。
鎮台
平時に常設される地方の軍事機構。
科学
アナライ・カーン博士が提唱した、神の導なき人の学問。純粋な真理を探究する学問であり、「全ての論理の根底には神がいなければならない」というアルデラ教の戒律から、帝国ではその研究を一切認めていない。
第一話
高等士官学校
エリート将校の卵たちが通う軍事学校。将校教育の場。
入学試験は、学習内容に幼年軍事訓育過程を含む所定の教育機関を修了してきた者だけが受けられる。合格には様々な面において高い水準の能力が必要だが、カトヴァーナ帝国民は軍人を英雄視する傾向があるため、この試験の志願者は毎年非常に多い。
キオカ共和国
繁栄の最中にある新興国。技術立国を標榜している。隣国のカトヴァーナ帝国とは戦争中だが、様々な理由より敵国からの亡命者を広く受け入れている。
イグセム
旧軍閥名家筆頭。通称「白兵のイグセム」。レミオン・ユルグスと並んで「忠義の御三家」と呼ばれている。帝国軍の成立に関する歴史的な経緯から、イグセムの一族だけが二刀を帯びることを許されている。
レミオン
「白兵のイグセム」に対して「銃撃のレミオン」と呼ばれる、帝国においてイグセム・ユルグスと並び立つ旧軍閥の名家。「忠義の御三家」の一角を担う。
精霊
人間を無条件に助けてくれる良きパートナー。火・水・光・風の4種類の精霊がおり、それらを総称して四大精霊と呼ぶ。
風銃
銃の一種。風精霊の空気圧縮能力を利用した射出兵器。帝国軍の主力兵装のひとつ。
ヤトリの二刀
歴史的な経緯により、イグセムの一族だけが二刀を帯びることを許されている。
天空兵
気球に乗った多数の兵士によって編成されるキオカ軍の新兵科。上空から帝国の軍施設や集落に火を用いて攻撃する。今のところ帝国側は天空兵部隊に対する迎撃手段を持っておらず、苦戦を強いられている。
東域
現在キオカ共和国と戦時中の地域。気候は温暖かつ湿潤で熱帯林が多い。